本『WIVI BAND』は、軽快な動作と高い表現力を可能にする「物理モデリング」を採用した金管＆木管音源です。

サンプルライブラリにベロシティーレイヤーの制限はつきものですが、全てのWallander社製品は「物理モデリング」により、完全無段階のベロシティーレイヤーを実現しています。また、サンプルライブラリはダイナミクス（圧力）による楽器の発音や、なだらかなダイナミクスの変化を忠実に再現することはできませんが、Wallander社製品ではこれらを忠実に再現します。

サンプルライブラリのベロシティレイヤーは完全に等間隔ではありません。これではバランスの良い和音を演奏するのは非常に困難になりますが、無段階のベロシティレイヤーを実現したWallander社製品であれは、バランスの良い和音を演奏することができます。

Wallander社製品では、発音中のダイナミクスをリアルタイム制御することができます。 モジュレーションホイール、エクスプレッションペダル、ブレスコントローラなどのMIDIデバイスを活用することによって、人間らしいダイナミクス変化をもたらすことができるでしょう。

サンプルライブラリであるセクションを演奏させたい場合、対応するセクションのパッチ、またはプリセットをロードし、演奏をはじめるでしょう。しかしながらこのセクションパッチでは、和音を弾くときに問題が発生します。

たとえば3人のミュージシャンによって収録されたアンサンブルパッチで3和音を弾いたとき、9人で弾いたサウンドが発音されてしまいます（1音当たり3人）。しかしながらWallander社製品では、欲しい人数分だけの楽器をロードし、エンジンに搭載されたポリフォニックモードを活用する事でこの問題を生じることなく和音を演奏することができます。もちろん、セクションのサイズを自由自在に決めることができます。

近年のサンプルライブラリはRAM、CPUともに非常に多くのリソースを消費します。システム内部では、非常に大量のサンプルをRAMにロードし、リリースサンプルの処理、ベロシティレイヤーのクロスフェーディング、ハードディスクからの読み込みと非常に沢山の処理を行っており、結果的にRAM、CPUともに非常に多くのリソースを消費しています。

しかしながら、Wallander社製品のRAM消費は数メガバイトだけで済み、巨大なセクション／プロジェクトであっても数秒で演奏可能な状態になります。また、CPUも少しの量しか消費しませんので、快適に制作を進めて頂く事が可能です。